自律神経失調症

めまい、血圧の乱高下、イライラ、不安感、便秘や胃痛、息苦しさ、動悸、耳鳴り、肩こりや腰痛…。こうした自覚症状があるにも関わらず、西洋医学的には原因不明の場合、「自律神経失調症」と診断されることが多いのが現実です。症状は人によって違い、その人の弱い箇所に症状が現れやすかったり、出る症状が変化したり、その強さに波があったりするのも特徴的です。

原因01

過労やストレス

過労やストレスで脳が休めなくなり、自律神経が乱れてしまったことが原因としてあげられます。

原因02

交感神経の興奮

自律神経の中枢である脳の視床下部は、不安や怒りなどの中枢である辺縁系と深く関係しているため、精神的な症状も現れやすくなります。

自律神経失調症(不定愁訴)でお悩みではありませんか?

自律神経失調症は、体や心にさまざまな不調を引き起こします。

【体の不調】

  • 頭痛
  • 耳鳴り
  • めまい
  • 倦怠感
  • 息切れ
  • 動悸
  • 不眠
  • 下痢・便秘
  • 発熱 など

【心の不調】

  • イライラ
  • 不安感や焦燥感
  • やる気が出ない
  • 記憶力や集中力の低下
  • 感情の起伏が激しくなる など

いずれも器質的異常(臓器や器官に異常が認められる病気)がない点が、自律神経失調症の特徴です。

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自律神経失調症の原因

自律神経失調症は、自律神経が乱れることで心身に不調が表れる疾患です。自律神経には“交感神経”と“副交感神経”があり、血圧や呼吸、体温などのバランスを保っています。

交感神経 副交感神経
心拍数 上げる 下げる
血圧 上げる 下げる
発汗 促す 抑える
興奮 リラックス
筋肉 緊張 弛緩

交感神経と副交感神経のバランスが乱れてしまった状態が、自律神経失調症です。主な原因は、生活習慣の乱れやストレスと考えられています。 

【東洋医学版】自律神経失調症の原因

東洋医学では、気(き)の滞り血(けつ)の不足が自律神経失調症の原因になると考えます。気は、全身を巡るエネルギーです。体を温めて代謝を上げる役割を担っています。血は、いわゆる血液です。全身に栄養を運ぶはたらきがあります。

ストレスなどによって気の巡りが悪くなると、全身にエネルギーが行き渡らなくなります。その結果、気分が落ち込んだり体のリズムやバランスが乱れたりするのです。また、睡眠不足などで血が不足すると、精神不安や不眠につながります。

五臓の肝(かん)心(しん)の異常も、自律神経失調症の原因の一つです。

「肝は血を蔵す」といわれており、血を貯めることが主な仕事です。さらに、「筋(きん)をつかさどる」はたらきもあり、筋肉の収縮や弛緩にも関わっています。

心のはたらきは、血を全身に循環させることです。さらに、意識や判断、思考などといった精神活動も担っています。

肝と心が乱れると気と血が全身に循環されなくなります。その結果、倦怠感や動悸、不眠、イライラなどの自律神経失調症の症状が表れるのです。

自律神経失調症の改善方法

自律神経失調症は、生活習慣の見直しや薬物療法、精神療法(カウンセリング)で治療します。薬物療法や精神療法は必要に応じて行われますが、生活習慣の見直しはほぼすべての方に有効です。

【自律神経を整える生活習慣】

  • 就寝時間と起床時間をなるべく一定にする
  • 1日3食栄養バランスを意識して食べる
  • ウォーキングやジョギングなど適度な運動を行う
  • カフェインやアルコールを控える 

自律神経失調症の改善には、ストレスを溜めないことも大切です。没頭できる趣味を見つけたり、悩みや困りごとがある場合は人に相談したりしましょう。

また、リラックス効果のある音楽を聞くこともおすすめです。ヒーリング音楽には、自律神経を整える効果があるとされています。

参考:医療法人団体 心清会|自律神経失調症とは

【東洋医学版】自律神経失調症の改善方法

自律神経失調症の改善には、鍼灸治療漢方薬も効果的です。鍼灸治療は、脳の視床下部に作用します。その結果、自律神経の乱れを整える効果が期待できるのです。

さらに、血液やリンパの流れが良くなる点も、鍼灸治療が自律神経失調症に効果的である理由の一つです。血液やリンパが滞ると、免疫や代謝が低下します。免疫や代謝の低下は、自律神経失調症の原因になりえます。鍼灸治療でこれらの流れが改善されると、自律神経のバランスが整うのです。

気や血を巡らせる作用がある漢方薬も、自律神経を整えるのにおすすめです。さらに、イライラや不安感、不眠、頭痛など、症状に合わせて服用もできます。

漢方薬は、一人ひとりの体質や症状に適したものを取り入れることが重要です。漢方薬が気になる方は、まずは専門家に相談しましょう。

鍼灸で自律神経失調症を改善するメリット・デメリット

鍼灸治療は、薬を使用しないため体への負担が少なく、副作用もほぼない点が強みです。

メリット デメリット
・副作用がほとんどない
・根本治療につながる可能性がある
・体への負担が少ない
・保険適用にならない
・効果を感じるまでに時間を要する場合がある

薬には、依存性や副作用のリスクがあります。一方、鍼灸治療にはこうしたものはありません。体への負担が少ないため、薬を使用しない自然な治療を受けたい方におすすめです。

さらに、鍼灸治療には不安感や頭痛、倦怠感といったつらい症状を改善する効果だけでなく、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。そのため、自律神経失調症の根本治療ができる可能性もあるのです。

保険適用にならない点や効果を感じるまでに時間がかかる場合がある点はデメリットです。しかし、保険診療にはないリラックス効果が得られ、根本(体質)改善にも繋がるため、メリットも大きいと言えます。

鍼灸は、一人ひとりの体質や症状を見極め、完全オーダーメイドの治療を受けられる点が強みです。これまで病院で自律神経失調症の症状が改善されなかった方自然療法を受けたい方は、鍼灸治療を検討してみてください。

自律神経失調症の鍼灸治療に関するよくある質問

よくある質問

Q.自律神経失調症は鍼灸で治る?
A.鍼灸治療で自律神経失調症の症状を抑えることが可能です。つらい症状を抑えたり自律神経のバランスを整えたりする効果が期待できます。
Q.自律神経失調症の鍼灸治療は保険適用になる?
A.基本的には、保険適用になりません。鍼灸で保険適用になる傷病は、以下の6つです。

・神経痛
・リウマチ
・ 五十肩
・頸腕症候群
・腰痛症
・頚椎捻挫後遺症

参考:全国健康保険協会|はり・きゅう、あん摩・マッサージのかかり方
Q.自律神経失調症の鍼灸治療は何回受ければいい?
A.治療の回数は、一人ひとりの体質や症状によって異なります。週1~2回のペースで3ヶ月程度が目安となりますが、1回の治療で症状が和らぐ方もいます。

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自律神経失調症改善におすすめのツボ3選

ツボには、自律神経失調症の改善に効果的なものもあります。こちらでは、どなたでも自宅で簡単にケアできる手足にあるツボを紹介します。

労宮には、血流を促す作用があります。自律神経の調整や、イライラ・ストレスなどの改善にも効果的です。

太衝は、肝のはたらきを正常にするツボです。ストレスや頭痛の解消に効果があると言われています。

内関は、乗り物酔いや吐き気などに効果的なツボです。不安感や不眠、自律神経のバランス調整にも作用します。 

ツボ押しをする際は、気持ちがいいと感じる程度に5秒程度優しく押しましょう。1つのツボにつき3〜5回繰り返すのがおすすめです。

じわーっと全身があたたまり、気や血の循環をよくするセルフお灸も効果的です。各ツボに1日1回お灸をすることをおすすめします。

非常に簡単で気持ちいいので、ぜひ一度試してみてください!

Te to Teでは、お灸の販売もしております。お気軽にお問い合わせください。Te to Teのネットショップであれば、いつでもどこでもお灸の購入が可能です。

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【まとめ】自律神経失調症のつらい症状は鍼灸で改善できる

鍼灸治療は、自律神経失調症の改善に効果的です。副作用などのリスクや体への負担もほとんどありません。気持ちよくリラックスした状態で受けられるため、ストレス解消にももってこいです。

自律神経失調症のつらい症状や日々のストレスや不規則な生活に悩んでいる方は、一度鍼灸治療を検討してみてください。鍼灸治療で心身ともに健康になり、仕事や趣味で毎日を充実させましょう!